穏やかな時間
枕に頭をのせて眠りこけるアトム。
そして今日の夕空。
今、ミチコさんはプランタン銀座でやっている《ねこ展》という催事に行っています。
だから、というわけではないのですが、小さなアパートの部屋から一人いなくなっただけで、ずいぶんと静かになったように感じられます。
昼下がり、ふと見ればアトムは、くー、くー、と寝ている。
風が網戸を通って静かに吹き抜ける。
我が家に子どもはいないけれど、赤ちゃんを育てている母親にはきっとこういう時間があるんだろうな、ふと思ったり。
おそらくそれはとても幸福な時間なのでしょう。
これが永遠に続けばいい、と思っても、続くわけがないのは百も承知。
日常は慌ただしく、気の休まるときはありません。
だからこそ本の間に挟んだ栞のように存在する、短くも穏やかな時間は、意識せずとも心のどこかに残るのではないか。
さて、僕の《穏やか時間》はいつまで続く?