花冷えの日の桜拾い。 一夜の雨が上がった後の駐車場には桜の花びらが雪のように降り積もっていました。黒いアスファルトが白く埋めつくされています。その無数とも思える花びらは、たった数本の桜の木から落ちたもの。 かがんで花びらを見れば、まだ新しいものは薄紅色をさしていて、なんだか艶かしい。桜の木の幹は黒く無骨で男性的なのに、花びらは可憐で女性的に思えます。 写真に後ろ姿を見せている怪しい人物はミチコさん。落ちた桜の花びらを拾っています。五枚そろって落ちた花は貴重品。大事に持って帰り、ガラス皿に水を張って、そこに浮かべます。そして?  決まってるじゃないですか、お花見パーティですよ。