どこまでも大小のビルが広がる東京の町。六本木のとある高層ビルからの眺めです。 眺めているうちに、この都会にはなんでもあるんだけど、なにもないような、そんな気がしてきました。 ビルの上から世界を見ていると、哲学者になったような気がするのはどうしてでしょう。吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』でも、主人公のコペル君が銀座のデパートで下界を見おろす場面から思考が広がっていくように描かれています。 もっとも高層ビルだらけになってしまっては、さらに一段と高いビルに登らなくてはいけませんが。