忘れられない

窓辺のミチコさん。

あ、アトムの毛だ、

ほら。

「キキちゃん♪」

zzz……。

ほんとうにいつもと変わらない穏やかな一日だった。 この日の夜にキキが突然苦しみ出して病院へ連れていくことになるなんて思ってもいなかった。 死ぬわけないよ。 と、のんびりしていたのは僕だけだった。 何もすることができずに、あっけなくキキは死んでしまった。