さよならアトム

朝、アトムの体調が急変した。

「死んじゃった……」

夕方、火葬した。

目を開けたまま寝ることだってあったじゃないか。

    ミチコさんと一緒に、21年生きた猫だった。 最近は体も弱り、トイレに行くのもよたよた歩いていたアトム。 それでも、そこにいるというのは安心するものだ。 死んで姿がなくなってしまうと、その不在に驚かされる。   今冬の、この光景を思い出した。 もうこの場所にアトムがいることはない。 永遠に続かないからこそ、美しいのだろう。 http://www.miharayuu.com/banana/20100204010701.html アトム、ありがとう。