● 時間
ただ単に「時間が足りない」というのではない。
自分が自由に使える時間とか、効率的な時間の過ごし方、ということでもない。
もっと漠然としたもの。
時間とは、
砂時計の落ちる砂を手のひらで受け止めようとしても、自分の手が透明であるかのように一瞬もとどまることもなく下へ落ちてゆく何か。
この瞬間にも流れている「何か」を絡めとって自分のものにしてみたいと思う。
まあ、無理な話なのではあるけれど。
そういえば、
死んだ人に対して、「時間が止まっている」と表現することがある。
死者にとって時間が止まるのなら、その人は時間を自分のものにできているのだろうか。
もしそうだとしたら、それは喜ばしいことなのか。
自分が死んだら答えはわかるのか、どうなのか。